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にいがた経済新聞に掲載されました。

新潟産EGF配合のジェルパックを発売したマリープラチーヌ
今後は「肌革新エステ」を全国展開


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小林和未社長

床ずれの治療など医学でも使われる「炭酸」を活用した化粧品をOEMで製造・販売するマリープラチーヌ(新発田市、小林和未社長、0254-20-8181)は、まだ設立7年だが、相次いで斬新な取り組みを行っている。
2年前には、新潟大学、新潟大学内の(株)TLOと、(株)UniBioが共同開発した化粧品原料(植物由来EGF)を、日本で初めて美容液、クリームに配合し販売。
また、「炭酸筋膜エステ」というオリジナルエステの全国展開をスタートした。
そのビジネスモデルにはベンチャーキャピタルも注目する。

営業時代に貯めた6,000万円で商品を開発化粧品メーカーを起業した小林和未社長の、起業の原点は、25歳の時にさかのぼる。
25から35歳まで、エステサロンの店長として、エステのほか、化粧品販売に携わった。

「この時は他社の化粧品をエステで使い、店で売っていましたが、この仕事に携わり、いつか化粧品のメーカーを作りたいとう大きな夢を抱くようになりました」(小林社長)その後、36歳から48歳までの12年間、ジャンデールで下着販売の営業に携わった。
この時代の営業成績は抜群で、1カ月のキャンペーン時間中に5,000万円を売り上げ全国1位になったほか、年間1億円以上の売上を挙げていた。当然、収入もけた違いだった。

一時は、父親が亡くなったことから連帯保証人として5,000万円の借金を背負ったが、それを完済。
さらに、その後、数年間で、かなりの貯金ができたという。
だが、過酷な労働は反動をもたらした。「48歳の時には、肌がボロボロになってしまいました」(同)そこで、肌によい化粧品を探しはじめた。

そんななかで、炭酸パックの化粧品を製造していた会社を知り、その会社で働き始めた。
炭酸パックとは、もともと床ずれの治療など医療でも使われていた。それを整肌のための化粧品に活用したのだ。
「若い頃は細胞に送られる酸素量が多く、細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)の周期が早いのですが、加齢とともにその周期は遅くなります。
その周期を速めるのが炭素パックです。

炭酸つまり二酸化炭素を顔にパックし、毛細血管に浸透させると、ヘモグロビンが、その細胞に酸素を送り込もうとします。
この作用を利用し、ターンオーバーの周期を若いかった頃に少しでも近づけるようというものです」(同)しかし、1年半後の49歳の時に、その会社は炭酸パック事業から撤退してしまった。

自分で、炭酸パックを作りたい――。

こう思い、会社を辞め、製造委託先(OEM供給先)の発掘に動きだした。
そして2010年、50歳の時、マリープラチーヌを設立。
炭酸パック6アイテム(現在、10アイテム)を開発し、直販を始めた。
開発資金の6,000万円は全て、下着の営業時代に稼いだ自己資金で、借り入れはゼロだった。
その後も、製造委託先と何度もやり取りをしながら、商品の改良を重ねた。

この結果、現在の炭酸ジェルパックには、炭酸ガスをしっかりとジェルの中に閉じ込め、空気中に逃がさない技術を採用しているという(製造委託先が特許取得済み)。
具体的には水溶性MAXの4,000ppmで、30分経っても1,900ppmまでしか落ちない技術。
医療分野で治療効果を得るために必要なガス濃度は1,000ppm以上であることから考えると、この1,900ppmがいかに高濃度化かが分かる。
さらに2年前には、新潟のベンチャー企業「UniBio(ユニバイオ)」(※)が、製造する植物由来のEGF(上皮成長因子)を加えた、「ソーダジェルパック」(写真)の販売を始めた。「EGFには保湿性もあります。
皮膚の外側と内側の両方から、整肌しようという商品です」(同)(※)ユニバイオは弊誌創刊準備号に登場。動物由来に比べ、安全性の高いと言われる植物由来のEGFを独自開発した手法で製造。
また価格の高さがネックとなっているEGFを安価な価格で提供している。
VCも関心を寄せる肌革新のサロン事業で提携先を募集一方、その化粧品事業以上に、今後関心を集めそうなのが、エステとエステ運営者を育成するスクール事業だ。

「かつてエステをやっていたこともあり、2年前、お客様から、『エステ部門を作ってほしい』という要望がありました。
ただ、普通のエステを始めたのでは、既存のエステと勝負はできません。
そんななかで、筋膜リリースを知り、これをフェイシャルエステに取り入れ、エステを始めることを思いつきました」(同)筋膜リリースとは、筋肉を包み込んでいる筋膜の委縮や、皮膚の癒着を引き剥がすことで正常な皮膚の状態に戻すこと。
この筋膜リリースと、炭酸パックという既にある“武器”とあわせた「炭酸×筋膜リリース」のエステを開発した。

なお、この「炭酸筋膜エステ」で商標を取得したという。
また技術的な面だけでなく、店舗展開の手法も独創的だ。
新潟、愛知(名古屋)、東京の3拠点体制で、2日間の短期集中型のスクールを月平均2回開催し、マンションの1室などを借り、独立してサロンを経営する人材を育成しているのだ。

「これまでに42回開催し、全国各地から集まってきた80人の方が受講しました」(同)そうした人材が地元などで、サロンを立ち上げており、これまでに愛媛、京都、愛知、東京(2サロン)、富山、長野、群馬、栃木など各地にサロンができている。

マリープラチーヌでは、同社商品の販路でもあるサロンを今後も全国各地に広げていきたい考えだ。
「対象として想定している世代は40~60代。子育ての終わった方や第二の人生を考えている方の雇用の場の創出にも寄与できると考えています」(同)そのため、これまでの直営スクールだけでなく、今後は「分校」制度を立ち上げる。「代理店の方にスクールを運営して頂き、全国各地にスクールを整備していきたいと考えています」(同)。スクールを運営する代理店は、商品販売の売上のほか、講師料などの収入が見込める。

また、インターネットで申し込みがあった受講者を、最寄りのスクール(分校)に紹介するなど、集客面でも側面支援する。
このほか、「サロンの店舗ブランド名を、『スキンイノベーション(肌革命)サロン』に統一することを検討しています」(同)なお、このサロン事業には、ベンチャーキャピタルなども関心を寄せているようだ。

マリプラチーヌ

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